HippLiner History


HippLinerができるまで 〜ユニバースにおけるヒッパルコスデータの利用〜

1998年10〜11月 〜ヒッパルコスデータのテスト〜

 ユニバースにヒッパルコス衛星ののデータがやってくる。
 Inventor形式のファイルを作り、ONYXにプロットして眺めてみる。が、恒星データの等級再計算を行うととても計算スピードが追いつかないだろうということで、データをユニバースの面々で眺めたところでストップ。

 半田さん(東京大学大学院理学系研究科附属天文学教育研究センター助手)がユニバースのショーでヒッパルコスのデータをライブショーで使おうと言い出す。

 ヒッパルコスのデータは太陽系シミュレータの恒星データとして活用。

2000年 〜立体星座ビューア〜

 ヒッパルコスデータは高幣氏による立体星座ビューア(太陽系大紀行に付属)として使用される。

2001年 3月

 米国、ヘイデンプラネタリウム・アドラープラネタリウム探訪。アメリカのプラネタリウムではヒッパルコス衛星データがプラネタリウム用シナリオとして活用されているのを見る。

 半田さんがユニバースにおけるヒッパルコスデータ表示の現在の状況を知りたいと言われたので、Windows用に簡単なビューアをGLUTで作成。

2001年 5月

 北京での出張ユニバースにて中国星座絵を使用するため、太陽系シミュレータの星座線を引くソフトが必要となり、急遽ヒッパルコスデータを使用してヒッパルコスビューアを兼ねた星座線引きソフトを作成。

また、Tycho星表データ視差データを利用してプロット。表示は美しいが100万個の星は少々重い。

2001年 6月

 上記ヒッパルコスビューアwith星座線引き機能をもっと便利にしたものをHippLiner1.0として作成・公開。


バージョン履歴

 1.0   (2001/6/4) HippLiner公開                                            
 1.0.1 (2001/6/4) 星座線がうまくエディタに書き込めなかったのを修正         
 1.0.2 (2001/6/5) 星座線がうまくエディタに書き込めなかったのを修正         
                  エディタの「保存」の挙動の修正                           
                  星座線ツールに「中心位置」を追加                         
                  星空設定に「回転中心から見る」を追加                     
 1.0.3 (2001/6/6) 星座線エディタに項目「星座線」を追加&機能追加           
                  ヒッパルコス番号に対応                                   
                  ショートカットキーの等級設定,太陽系を追加               
 1.1.0 (2001/6/6) 絶対等級、回転中心(任意の星)からの等級表示を追加       
 1.1.1 (2001/6/9) 年周視差を表示するようにした                             
                  2ボタンマウスのため、マウスのボタンの選択を可能にした   
                  ウィンドウ・ステータスバーの状態など各種状態の保存       
                  ショートカットキーのs,t,eを追加                          
 1.1.2 (2001/6/10)選択時アニメーション機能を追加。表示等級を「中心から」に 
                  しておくと表示される等級もその場所ごとの等級とした。     
                  次第にターゲットから遠ざかるアニメーション機能を追加。   
                  太陽系に戻るボタンの動作を修正。                         
                  年周視差0の星の絶対等級を-25とおいた。                  
                  表示等級が「中心から」の時はどこで見ても地球からの等級で 
                  見えるようにした。                                       
                  終了時Windowの位置・大きさを保存するようにした。         
                  星像のスムージングの設定を増やした                       
 1.2.0 (2001/6/13)星に色をつけた                                           
                  星データを7.5等星までにして、星の数をこれまでの6.5等まで 
                  8066個から23699個に大幅に増やした                        
                  選択移動時、等級表示が「中心から」の場合、リアルタイムに 
                  等級を計算するようにした                                 
                  回転、視点アニメーション機能をつけた                     
 1.3.0 (2001/6/16)太陽の絶対等級を追加。                                   
                  星数による3つのバージョンに分けた。                     
                 「中心から」の場合、等級変化もさせた                      
                  緯度方向の回転アニメーションも追加、回転速度変化も追加   
                  着陸・離陸ボタンを追加                                   
                  ショートカットキーの変更                                 
 1.3.1 (2001/6/17)ショートカットキーの追加変更                             
 1.3.2 (2001/6/26)星名指定機能の追加                                       
                  星座線ON/OFF機能の追加                                   
 1.4.0 (2001/7/5) 地図モードを追加                                         
 1.4.1 (2001/7/6) ツールウィンドウのタブを複数行化                         
                 「通常モード」を「展望モード」に名称変更                 
 1.4.2 (2001/7/17)出力する星座線データにヒッパルコスカタログ番号を入れた。 
                  移動について、10〜600パーセクの範囲で移動時間をリニアにし
                  て移動が一定スピードとなるようにした。                   
                  星座線の色を青くした                                     
                  ファイル入出力で拡張子が分かるようにした。               
 1.5.0 (2001/7/17)星の等級をJohnson UBV Photometric SystemのV(H5)に変更。  
                  ただし、星の選択はまだ Tycho Photometric SystemのVT等級で
                  (H34)行っているため、全体の表示星数は変わらない。        
 1.6.0 (2001/7/18)星の選択をJohnson UBV Photometric SystemのV(H5)から7.5等,
                  8.5等以上と変更したため、実質的に表示星数が増加          
                  (Standard,Light版のみの変更。)                           
                  零除算エラーの軽減                                       
 1.6.1 (2001/7/19)星の座標位置計算をカタログH3,H4からH8,H9を使用するように 
                  変更。これにより誤差は気持ち小さくなる気がする。ただし、 
                  以前の星座線から星が位置が少しずれる可能性がある。       
                  1.6.0で描画途上の星座線が見えないバグを修正              
 2.0.0 (2001/9/9) 固有運動を入れ、何万年後の星も見えるようにした。         
                  星座線インスペクタ・エディタをつける。                   
                  星座線の色を変えられるようにした。                       
                  年周視差が誤差より小さい場合、年周視差が0に近い場合、   
                  視線速度が存在しない場合の表示・非表示機能をつけた。     
                  その他、1.xとは全く異なる新設計のため新機能多数。        
 2.0.1 (2001/9/16)現在いる星を選択してその「方向を向く」とエラーが発生した 
                  のを修正。                                               
                  太陽の等級・太陽からの距離が変だったのを修正。バージョン
                  2.0.0はメモリの不正アクセスエラーが起きる可能性があります。                          
                  ステータスバーの表示・非表示を設定可能にした。           
                  いくつかの設定:Window位置・サイズ・常に上・視線速度・零年
                  周視差での表示・年周視差の誤差設定・投映モード・等級モー 
                  ド・クリックモードを終了時に自動保存するようにした。     
                  ショートカット追加・変更。英語版もテスト的に作る。       
 2.1.0(2001/12/28)ライブショー用にパネルを作成し、大体の操作がそのパネル上 
                  で行えるようにした。ただショートカットキーが使えない。   
 2.1.1(2002/1/8)  ショートカットキーを再び使えるようにした。               
                  2ボタンマウスにも対応。Shift,Ctrlボタン押しながらマウス 
                  の左ボタンをドラッグする。                               
                  星座線をライブショーパネルにすぐ反映するようにした。     
 2.1.2(2002/1/9)  ライブショーパネルを消すとおかしな挙動を示すバグ修正。   
                  ドラッグ中マウスボタンをウィンドウ外に持っていくと挙動が 
                  おかしくなるバグ修正。                                   
                  星座絵をときどき星座線エディタに描き出せないバグを修正。 
 2.1.3(2002/4/30) ショートカットキーのアサインを大幅に変更。               
                  星名ファイルを設定ファイルとして読み込めるようにした。   
                  星座線・星名ファイルの起動時自動読み出し機能をつけた。   
                  ライブショー用のお名前入力パネルを付けた。               
                  天文用語の訂正(実視等級→見かけの等級)。                 
                  「星をbitmapで描画」を設定に加えた。全ての星が同じ等級に 
                  見えてしまうときはここをチェックすると良い。             
                  多少のこまごまとした点の改良。                           
 2.1.4(2002/5/4)  スケール長の間違いを修正。                               
                  bitmap描画で星の形が変になるのを修正                     
                  画面の印刷機能をつけた。                                 
                  ショートカットキーでメイン画面から星座線ファイルや星名設 
                  定ファイルを読み出せるようにした。                       
                  ライブショーパネルのダブルクリックできる位置を増やした。 
                  ライブショーパネルのデザインを少々変更。                 
 2.1.5(2002/5/5)  画面の印刷機能が動作しない問題を修正。                   
                  画面のビットマップ保存も可能にした。                     
 2.1.6(2002/6/21) 星の名前と星座名(含日本語)を表示できるようにした。       
                  星のbitmap描画をディスプレイリスト化した。               
                  コマンド名を変更。地図モードのスケール表示場所を少々変更。
 2.2.0(2002/6/30) Hipparcosカタログの星データを全てを含むバージョンをLarge 
                  バージョンとして公開。バージョン番号にはLをつけます。    
                  0等星のサイズとして指定したサイズより等級が大きい星を表 
                  示すると星が大きく表示されてしまうことがあるのを修正。   
                  星情報Windowでcopy&pasteが効くように星座絵と星名ファイル 
                  読み込みのショートカットを変更。                         
 2.3.0(2002/7/5)  明るい星をポリゴン化、ビルボード処理して、星が大きな丸に 
                  見えてしまうのを避けられるようにした。                   
                  地図モードで画面中心の星が消えてしまう不具合を解消。     
                  星名ファイルを読み込んでも星空の星名が変わらないのを修正 
 2.3.1(2002/7/22) 星の表示を変更。遠くから見てもおかしくならないようにした。
                  ポリゴン化する星の最小サイズを指定できるようにした。
                  全画面モードを作成。それに伴いメニューの表示・非表示もつけた。
                  さらに右クリックメニューにウィンドウの表示他の項目を付けた。
                  ライブショーパネルの色・表示を変更。
                  ショートカットキーアサインを変更・追加。README内容に合わせた(経度・緯度回転)。 
                  ヘルプを収録、呼び出せるようにした。
                  初期状態でデフォルトの星座線・星名を読み出すようにした。 
 2.3.2(2002/8/4)  ライブショーパネルの速度スライダを星への移動中動かすと移 
                  動速度が変化するようにした。                             
                  星のポリゴンサイズを設定できるようにした。               
                  各等級表示時のデフォルト等級を設定できるようにした。     
                  デフォルトの0等の星サイズを変更。8.5→8.0とした。       
                  星への移動速度のデフォルトに0.5光年/秒を追加した。       
                  立体視に対応。ただし4分割バッファモードに対応しているグ 
                  ラフィックボード(nVidia Quadroシリーズ等)のみ。          
                  現状では立体視時、立体感を出すために、星をr*r/300となる位
                  置(rは視点から星までの距離、パーセク)に置いています。    
                  ポリゴン描画機能OFFで起動するとポリゴンサイズなどの文字や
                  設定項目がenableになっていたのを修正。                   
                  いくつかの設定項目が自動保存されていなかったのを修正。   
 2.4.0(2002/9/1)  星座線の各線の長さを光年・パーセク表示できるようにした。 
                  銀河座標系のグリッドを表示し、銀河座標から星までの線を引 
                  くことにより位置関係がわかりやすくした。                 
                  グリッド・線で表示する星のみを表示できるようにした。     
                  散開星団のデータ(Dias+ 2002)と名称を入れてみた。         
                  超銀河座標の座標軸・座標面の表示・非表示をつけた。       
                  銀河のデータ(Tully 1988)と名称を入れ、銀河サイズを球形に 
                  表示できるようにした。                                   
                  星を表示・非表示にできるようにした。                     
                  天の川銀河のサイズを円盤表示できるようにした。           
 2.4.1(2002/10/31)バージョン情報に参照文献を追加。                         
                  ヒッパルコスの星を表示・非表示にするショートカット(H)追加
 2.4.2(2002/11/1) 法線ベクトルをNormalizeしていなかったのを修正。          
 2.5.0(2003/10/29)星の色(青・赤)を強調するモードをつけた。                 
                  特に何もしていないときの太陽の表示等級を-5等に変更。     
                  ショートカット"X","S"を変更。"V"を追加。                 
                  移動速度バーの最大値を250光年/秒にした。                 
                  OpenGLのゼロ除算エラーが発生しないようにした。           
                  メニューやライブショーパネル表示のショートカットで視点距 
                  離が0になってしまうのを修正。                           
                  星座線を順次読み込んでくれる秘密の機能をつけた。         
 2.6.0(2006/01/15)前回終了時と同じ視点位置・元期他で起動するようになった。 
                  マウス操作を直観的に行えるようにした。                   
                  Shift+Ctrl+ボタンドラッグで画面を回転できるようにした 
                  ライブショーパネルのフォントと項目を一部変更・追加。     
                  ライブショーパネルの「コマンド」に恒星表示用・銀河表示用 
                  などの設定ショートカットを追加して銀河表示や太陽近傍恒星 
                  表示モードへのアクセスを容易に。                         
                  星(ポリゴン表示時)・散開星団の解像度を選択可能にした。 
                  天の川銀河の名前をOur Galaxyとして表示するようにした。   
                  スケールの自動切り替え機能を追加。                       
                  自動距離変化時の速度が視点位置に応じて変化させた。       
                  地図モードで太陽が中心でなかったのを修正。               
                  2.5.0の星座線順次読込機能を、複数の星座線ファイルから星座
                  線を選択して探すことができる機能に変更。ただし、星選択が 
                  星座線描画モードでは←→キーは効かない。                 
                  これまでのような赤経・赤緯による回転はAlt+左クリックで可 
                  能です。                                                 
                  INIファイルの[MainForm]→ExecFilePathHIPという項目で指定 
                  したアプリケーションをF1キーから呼び出せるようにした。引 
                  数としてHIP番号を渡す。                                  
 2.7.0(2007/09/03)星情報ウィンドウのサイズを不可変にした。                 
                  星の色を星の温度の黒体輻射として表示できるモードを作った。
                  ステータスバーは明らかに必要ないので非表示にした。       
                  光行差・ドップラー効果・光行差を表現できるようにした。   
                  相対論モードに伴って移動中のライブショーパネル表示変更。 
                  コマンドリストに超光速・相対論モードを追加。             
 2.7.1(2007/09/22)星情報ウィンドウのサイズを可変に戻した。                 
                  相対論モードでの移動にかかる時間を設定に近づくように修正。
                  起動直後に太陽に行こうとするとsqrt domain errorになるのを修正
                  星情報ウィンドウのタブ選択順を綺麗にした。               
                  Ctrl+Alt+C が星座線ファイルを開くように修復。            
 2.7.2(2008/02/05)動画作成用に静止画リストを保存できるようにした。         
                  暗い星(1ピクセル以下)の星の色の計算ミスを修正。          
                  ユーザーガンマ使用時(黒体放射輝度のガンマ≠1.0)の高速化。
                  タイトルバーにダブルクリックした星の情報を表示。         
                  動画保存の邪魔にならないようにターゲットの星の色を変えな 
                  い設定を付けた。                                         
                  ポリゴン描画時の星の表示方法を少々変更。                 
                  表示する星のサイズの最大値を決められるようにした。       
                  ユーザーガンマ使用時の設定パラメータの追加(基準サイズ) 
                  相対論モードで星の大きさがカクカクするのを改善。         
                  ショートカットキー"R"の動作が変(異常終了)だったのを修正。
                  ウィンドウ系(Ctrl+○)ショートカットキーの割り当て変更。  
                  超光速モードで目的の星に着陸せずに到着することが可能に。 
                  これに伴い「着陸/中心から見る」という表示に変更。       
                  メインウィンドウ:ヒッパルコス:星表示設定の「視線速度が 
                  分からない星も表示」「誤差が年周視差よりも大きくても表示」
                  「無限遠の星も表示」「地図モードでスケールの表示」を操作 
                  すると異常終了するのを修正。                             
                 「星の名称の表示」「散開星団の位置に点もプロット」の設定が
                  終了時保存されなかったのを修正。                         
                  星座線表示機能・星座名表示機能・Epochに応じた星座線位置・
                  星座線の星間距離の表示機能・表示モード・星選択時の動作の 
                  設定を星情報ウィンドウから操作可能にした。               
                  絶対等級表示のとき年周視差の観測誤差が年周視差自体より大 
                  きい星を表示しないように変更。                           
                  星をbitmap表示した場合の明るさが変だったのを修正。       
                  動画保存を可能にしたのに伴い、利用規約?を改定。         
 2.7.3(2017/02/26)ドーム投影用にキューブマップの立方体6面画像を書き出せる 
                  ようにすると共に、3Dドームに用キューブマップを左右の視 
                  差をつけた状態で書き出して立体視ができるようにした。     
                  これまでは透視図法により画面隅に近づくとポリゴンの星が大 
                  きく歪んでいたが、本バージョンでは画面隅でも星が大きくな 
                  らないようにした。キューブマップ書き出し時は中心から見た 
                  時に星が丸くなるようこれまで通りポリゴンの星が歪んで見え 
                  るだけでなく、 輝度を揃えるためにポリゴン以外の星も画面周
                  辺で大きくするようになった。これで、全天球用に変換しても 
                  方向によって明るさが変わることがなくなった。             
                  色温度・輝度計算の温度分解能を500Kステップから100Kステッ 
                  プに細かくした。これにより相対論モードで移動した際に星サ 
                  イズが急激に変化する現象が軽減された。                   
                  ドーム用に保存の場合、現在速度と宇宙船内の固有時、地球時 
                  間を保存するようにした。                                 
                  超光速モードで連番画像書き出しの場合に意図したフレームレ 
                  ートになっていなかったのを修正。                         
                  連番画像書き出しの高速化とPNG出力への対応。              
                  ポリゴン描画の星の光芒と星サイズの比率を起動時にiniファイ
                  ル内のhipp_displaylist_star_ratioにて指定できるようにした
                  これまでの値は6であるが、本バージョンでは2.5とした。添付
                  iniファイルではhipp_displaylist_star_ratio=2.5と指定してある。
                  動画を利用・放送など行う場合の利用規約を更新。           
                  添付ヘルプファイルをpdf版に変更。                        
 2.7.4(2017/03/18)2.7.3で地図モードが正常に表示されない問題を修正。        

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