HippLiner Tutorial


HippLinerを起動すると、3つのウィンドウが表示されます。

1つが星が実際に表示されるメインウィンドウ
次に、星の表示や設定などを行う星情報ウィンドウ
3つめがに星座線に関わる星座線ウィンドウ

です。

 メインウィンドウ(下)では、マウスの左ボタンを押しながら上下にドラッグすると、自分が向いている方向を変えることができ、マウスの中ボタンを押しながら上下にドラッグするとズームになります。
 マウスの左と中ボタンを同時に押しながら上下にドラッグすると、今自分がいる星を遠くからみることができます。

マウスの左ボタンでダブルクリックすると星を選択することが出来ます。
選択された星は緑色に表示されます。

星を選択した状態でマウスを右クリックしてメニューから「星に移動する」を選ぶと、選択した星に移動することができます。

右クリックメニュー、もしくはメインメニューの「ヒッパルコス」から、星の表示に関する様々な設定をすることが可能です。

下の青色のバーがライブショーパネルで、いくつかのよく利用する操作をすることができます。
また、この画面をダブルクリックすることでライブショーのおみやげ印刷用画面になり、右方に現れるボックスをクリックしてお客さんの名前を入れて、プリンタで画面を印刷することができます。

星を選択すると、星情報ウィンドウの「星の情報」(下)が選択した星の情報になります。

逆に、「星の情報」のHIP番号のところから星を選択することも可能です。
このウィンドウで右クリックすると、選択している星の方向を向いたり移動したりできます。

「星の運動・視点」では現在の星空の時間や、視点方向を設定することができます。
元期が変化すると、その時の星空が表示されます。

自動固有運動や自動回転を動かすと、わざわざ元期の変更やマウスによる回転をしなくても、元期や赤経・赤緯が自動的に回ります。

この画面の「視野角」とは、視点から見たときの画面横幅の画角です。
「視点距離」はマウスでぐりぐり回したときの回転の中心から視点をどれだけずらすかを決定するための距離です。
視野横幅・視野奥行は、地図モード(平行投映モード)の画面横幅と表示する奥行きです。地図モードでは直方体の表面に平行に投影して見ていることになるため、横幅、奥行をパーセク単位で決定することができます。

「設定」タブは星の表示設定のウィンドウです。

最大等級や最低等級、星座線・選択色などの設定が可能です。
Smart Speedingを設定すると、星移動時に指定したくらいのスピードで大体動きます。
上の画像なら30パーセク毎秒。
最短線型距離、最長線型距離の間の距離では距離に比例した時間で星間を移動します。
SmartSpeedingで設定した速度で動くのもこの範囲です。
最短線型フレーム数は最短線型距離を移動するために描画する回数です。
たとえば最短線型フレーム数=4で最短線型距離=10なら、10パーセク移動するためにHippLinerは4回画面を描画します。

「星をbitmapで描画する」をにチェックすると、2pixel以上の星の描画にはbitmap画像を用います。ただし10ピクセル以上の星は描画できません。
「星のスムージングを行う」にチェックするとαブレンディングとスムージングを行うようになります。

「銀河中心方向を示す」をチェックすると、銀河中心方向が白線で、銀河北極方向が赤線で表示されるようになります。
「Epochと等級の同期」をチェックすると、epochが変化するのにあわせて星の等級が変化するようになります。

「ファイル・色」タブは星座線の色や自動読み込みのファイルを設定するウィンドウです。

自動読みだしファイルで、HippLinerが起動時にあらかじめ読み込むファイルを指定することができます。
星の色は、デフォルトの星座色や選択色を決定することが可能です。

星座線インスペクタでは入力した星座線の情報を見たり、変更できます。

星座線を引くには、星を選択後、右クリックメニューの「星座線に追加する」を選択します。
同じ星座内で異なる線を引きたくなった場合は、右クリックメニューの「星座線->星座線の区切り」を選択してください。
星座の入力が完了したなら「星座線->星座線の入力完了」を選択してください。

この画面の星座追跡ボタンを押すと、下の赤経・赤緯で指定された方角を向いて星座の方向を向くことができます。
ただし、赤経・赤緯で星座方向を指定しているため、正確に星座を指定できるのは太陽のごく近傍のみとなります。
また、追跡したい星座を真ん中に持ってきて「現在位置を適用」ボタンを押すことにより、星座追跡の為の位置を設定することが可能です。

星座線インスペクタと星座線エディタは初期設定では同期しています。星座線インスペクタで設定した情報はエディタにも反映され、エディタで変更した情報はインスペクタにも反映されます。

インスペクタとエディタの同期を外したい場合は「星座線->エディタとインスペクタを同期する」のチェックを外してください。

この星座線情報は太陽系シミュレータでも使用可能です。
星座線ファイルをテキストエディタで開き、
Categ: Default
を入れて
Epoch: 1991.25
Color4ub: 90 90 255 255
を取り除きます。(HIP: も取り除いて可)
太陽系シミュレータのアプリケーションディレクトリの中の\data\constesの中に上で変更した星座線のファイルを入れ、constes.cdlを書き換えることで利用できますが、上手く動かないこともよくあります。


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