360 Panorama Analyzer/Stabilizer
A motion analyzer and afterward stabilizer for 360 degree panorama movie |
20, Aug, 2017
English |
概要
エクイレクタングラー形式(正距円筒図法)の動画
(RICOH THETAの変換後動画等が該当)の回転由来手ぶれ解析・補正用プログラムです。64bit版Windows用。
サンプル動画
元動画・適用後の比較:https://youtu.be/dS_HoyQBKJk
スタビライズ適用後:https://youtu.be/y0YYjcqRWTg (1回解析結果)
スタビライズ適用前:https://youtu.be/aWlupNMpZTE
このプログラムが行っていること
エクイレクタングラー(正距円筒図法)の動画について、前後左右4方向のフレーム間の画像移動量から回転ぶれを検知して映像に手ぶれ補正を加えます。従って4方向が揃っていない動画では手ぶれ補正の効果はありません。
使い方
- プログラムを起動します。
- ファイル名のボックスの右の「動画読込」ボタンを押して動画ファイルを読み込ます。
- 「解析開始」ボタンを押すと解析が始まります。
- 「解析(2-pass)」ボタンを押して追加解析することでより安定した動画に変換することができます。
(ですが、利用者の声を聞いたところ、2-passの解析は掛けない方が結果が良い(VR酔いしにくい)との声もあります。)
- 解析が終わったら、下端のファイル名に適当なファイル名を記入します。
- 入力・出力のファイル・フォルダ名を入力して変換開始ボタンを押すと変換開始です。
- 本プログラムで補正可能な全天球パノラマ映像は映像の前後左右
(エクイレクタングラー画像の中央横方向)に何らかの映像
が写っている動画になります。これらの位置に撮影者等が写っている場合は手ぶれ補正に失敗する可能性が高いです。
- 動画読み込み後、現在位置の数値を変えて「画像確認」ボタンを押すと該当フレーム(0スタート)が確認できます。
- 解析サイズが実際に回転ぶれの検出に使用するサイズで、デフォルトではフレームサイズ横幅の1/8となっています。もしマッチング点がない場合、範囲を広くすると検出できるようになるかもしれません。
- 「結果表示」チェックボックスにチェックを入れて「マッチング確認」ボタンを押すと、4方向の特徴量マッチング
状況が確認できます。
- 一度解析済みのフレームについては解析開始のボタンを押しても再解析行いません。
- 2nd-pass解析による変換では2回分の手振れ補正結果を元画像から直接算出します。従って同じ処理を2回行うより画質的に有利です。
解析を最初からやりなおしたい場合は解析初期化ボタンを押してください。
- 確認倍率を変化させると表示される画像サイズのみが変わります。
- 出力倍率を変化させると保存される画像サイズが変わります。
- 保存のチェックボックスをはずすと、変換結果を保存せずに確認できます。
- 繰り返しのチェックボックスをつけると、変換処理を繰り返し行います。
- 移動平均の数値はフレーム数です。手ぶれ補正時に時間平均を行うフレーム数で指定してください。
- 詳細調整の縦・横・回転方向の値は、解析で求めた手ぶれ補正値に対して掛け合わされる値です。1の場合デフォルト最適値、0の場合無補正となります。通常変える必要ありません。
- 現状、入力形式は動画のみ、出力形式はMP4動画と連番静止画です。
- 解析が終了すると、PanoramaAnalyzer.txtおよびPanoramaAnalyzer2ndPassというファイルにそれぞれの補正用回転量とその移動平均、およびフレーム間の前後左右の画像シフト差分が保存されます。
実行環境
.NETフレームワークが動作可能な64bit版Windows環境。
OpenCVを使用していますのでdllを添付しています。
環境によってはマイクロソフトのMicrosoft Visual C++ 2017再頒布可能パッケージ(2017/08/20版はVC2017。以前の版はVC2015)のダウンロードも必要かもしれません。
ダウンロード
インストール
- ダウンロードしたファイルを好きなフォルダに展開する
- 実行形式ファイル(PanoramaAnalyzer.exe)を実行する。
アンインストール
- ダウンロードしたファイルを展開したフォルダを削除する。
ご利用にあたって
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