2004年07月06日
近赤外光を吸収…
そういえば先々週ユニバースに遊びに来ていた地文研天文部の恒投担当さんが、近赤外吸収フィルター知りませんか?
…とか言っていたのを思い出し、同時に舞台照明用フィルターの透過率ってどんなもんなんだろう…とも思ったので、ものは試しにと東京舞台照明のカラーフィルター見本帳を買ってきて透過率を測ってみた。
結果は以下のとおり。(まとめはhttp://T.NOMOTO.org/spectra/ )
上のスペクトルは、全フィルターデータの重ね書き。…そして赤外は見事透明、近赤外も基本的に透明。
まぁそういうわけで、このフィルターが照明用として熱にも負けず大丈夫なのは近赤〜赤外をスカスカ通すからなのだな…なるほど。とは思った。
しかし近赤外カットには全然ならんなぁ…。バンドパスには良さそうだけど。
かろうじてNo52やNo61,63が微妙に近赤をカットするくらいか…。*1
自分が近赤外をカットするフィルターとして真っ先に思いつくのはHOYAの熱線吸収フィルターHA-30/50。
見てのとおり、こいつはちゃんと近赤外をカットしてくれる。*2 ただし50x50mm1枚で4000円以上と、安くはない。あとはB-460あたりも使えるか。
ただまぁ、このフィルターの材質であろう熱線吸収ガラスというのは省エネのために建築なんかでも使われているだろうから、ガラスとして探せば見つかるのかもしれないね…とは思ったのだった。あと赤外線反射シート/塗料とか。
生データ、スペクトルなどのまとめページは http://T.NOMOTO.org/spectra/ 。
これまたお試しでクリエイティブ・コモンズ・ライセンスってやつを使ってみた。
*1: そういえば、人の暗所視の感度ピークは507nm(青緑)付近なので、ここらへんをピークにしておくと相対的に明るくなるはずだよな。
*2: 800nmの透過率はまだ1割以上あるのでかつて自分の実験には使えなかったわけだけれども…。
これだと、完璧では?
http://www.kureha.co.jp/optic/conts/ucfg.htm
こんにちは。コメントありがとうございます。
クレラップの呉羽化学って近赤外カットフィルター売ってたんですねー。
はじめて知りました。覚えときます。
しかし誘電体多層膜フィルタってことは高くつきそうですね…。
大学の天文部(私はもうOBですが)なんかだと色ガラスフィルターですら高いみたいなので手が届かなそう…。
カッコいい!興味をそそりますね(^m^)
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