2006年05月09日
かんたんグリーンレーザー
スペクトルシリーズ第7弾。
先日の赤色レーザーポインターがうまくいったので、共立エレショップで 緑色レーザーダイオードモジュールも買って、とりあえず電池につないで光を出してみました。(写真の電池は単1)
緑色レーザーのスペクトルについては「スペクトルいろいろ」の方を見ていただくとして、このレーザーモジュール、このサイズで内部にレーザーダイオードにNd:YVO
さらにこのモジュール。送られてきた段階で5mW以上出たのが、基板の可変抵抗を動かすと夜空に光束が見えるようになるくらいには出力が増えます*2。
532nmで15mWとか出るなら、ひょっとしてもしかするとバンド幅さえ気にしなければ強いバンドならラマン散乱とか測定できてしまいそうな気もしないでもないですね。
まかりまちがって肉眼でラマン散乱光が見えたりはしないかと思って、試しにベンゼンをスクリュー管に入れて横からレーザーを照射しながらアルゴンレーザー用のレーザーゴーグル越しに見てみると、光路が見えました。…ということはどうやら、ベンゼンのラマン散乱なら肉眼で見えるくらいの出力はあるようです。
実は最初は四塩化炭素で試したのですが見えませんでした。
532nm励起のラマン散乱光は1000cm-1で562nmで、アルゴンレーザー用のレーザー保護眼鏡の吸収は550〜560nmくらいから始まります。
ですから800cm-1以下の低波数モードで構成される四塩化炭素のラマン散乱光が見えなかったのは実のところ当然なのでした。
…と、散々遊んだところでこのレーザーユニット、一応本当は実験に使おうと思って買ったものです。
実験用としても、外径が12mmなので何も考えなくても12mmのロッドクランプにぴったりはまるのでとても良い感じで、同時にクロスクランプが放熱ブロック的役割も果たしてくれます。パス調整用には1mWもあれば十分なので、出力調整ができるところもGood。逆に不便なところとしては、このレーザーユニットはどうやらレーザーポインター用らしいので、基板上のボタンを押さないと光らない点でしょうか。
ボタンを押さなくても光るようにちょっと改造しないと駄目そうです。
最後に念のため。
レーザーの出力が仮に目に入ると失明の危険…どころじゃなくて本当に失明します。
もしこのエントリーを見て製作を試す方がいらっしゃいましたら出力光には十分ご注意下さい。
*1: 製品情報に書かれていたわけではなくWeb上の複数のページで書かれていただけなので本当にNd:YVO4かどうかは分かりませんが、まぁダイオード励起で1064nmならNd:YVO4かなと…。
*2: 最大値を確認したわけではないですが、電源投入時は30mWくらいは出るようです。定常的には15mWくらいは出ました。当然パワーを増やすと放熱のことは考える必要があるでしょう。
今日は〜^^またブログ覗かせていただきました。よろしくお願いします。
Posted by: モンブラン万年筆 : 2013年04月27日 13:12ヴィトン 財布
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