2005年09月17日
六甲で「六甲のおいしい水」は飲めるのか
神戸大学があるのは神戸市灘区六甲台。
最寄りの駅は阪急六甲駅。
背後にそびえる六甲山。
こんな六甲づくしの町にやってきたのだから、水道水だって六甲のおいしい水かもしれないという一抹の期待が引っ越し当初はありました。
しかし現実はそんなに上手くはいかないもの。
神戸市水道局のページによれば、神戸市海側各区の水道水の大部分は阪神水道企業団経由の水らしいです。つまり淀川の水。
とはいえ、かつて5年だか10年だか前にのもとが訪れたときの大阪や神戸の水道水は藻の臭いがして、関西の水は酷いと思ったものですが、今は高度浄水処理を行っているからか、うちではシャワーのお湯でも藻臭いということはないようです*1。
さて、それでは六甲のおいしい水はどこで採水されているのか。
*1: むしろ以前住んでいた豊島区の水の方が時々だけれど藻臭かったかも。これは日によって利用浄水場のブレンド率が違うからかな?
ハウスのWebを見ると、六甲のおいしい水は神戸市西区井吹台東町7丁目の六甲工場で採水・製造されているとあります。確かに上の写真のペットボトルにも採水地:神戸市西区井吹台東町の記載があります。
西区。いやあ、六甲山麓からはずいぶんと遠くにあります。本当に「六甲の」おいしい水でいいのか…という心配をしたいくらい。
しかし。Googleで検索してみると、「六甲のおいしい水 のふるさと」というページがありました。
曰く、六甲のおいしい水の採水地は六甲駅近くにあり、ここで採水された水は専用のタンクローリーでハウス食品の工場まで運び衛生管理されボトル詰めされる、とのこと。どうやら、六甲にも「おいしい水」の採水地があるようです。
ものは試しにと、Webでこの灘区内の採水地を割り出し(google:水源 六甲のおいしい水 灘区)、先程見物に行ってきました。
上記ページに書かれてあるとおり、ハウス食品のハの字もなく、住宅地のこぢんまりとした敷地内に採水施設がありました。
さて、ここでもう一度先程の六甲工場のページを見てみると、"「六甲のおいしい水」(2リットル専用)の工場"とあります。そう。この六甲工場は2Lタイプの六甲のおいしい水の工場なのです。
それならば500mlボトルの「六甲のおいしい水」の採水地は神戸市灘区なのかもしれませんね。
…というわけで、帰りにダイエーグルメシティ灘店で六甲のおいしい水、500mlボトルを買ってみました。
無事「採水地:神戸市灘区」の六甲のおいしい水を手に入れることができましたとさ。
それにしても。
以前はとっても値段の高かった「六甲のおいしい水」が、最近はコーナンで2L98円という値段で売られていて、安くなったものだ…と思っていたのですが、たぶんその理由には2004年に完成したという、ハウスの六甲工場にあったのですね…。
2008/06/18追記:2Lのほうの写真を成分表示が書かれたものに差し替え&六甲工場のリンク張り直し&六甲工場の位置特定&ダイエーグルメシティ灘店の地図へリンク
投稿者 nomoto : 2005年09月17日 17:22 | 神戸大学 | トラックバック 最近、RFタグによるトレーサビリティ確保が国家施策として進められてますよね。ユビキタスとか。
結局、「巨大資本」が、モノがどこからやってきてどこへ行くか、というものをわからなくしてしまって、その不安の裏返し、ってことなんですが。地域社会で閉じていたときはこんなこと心配する必要なかったはずで。
でも、水ってその中にRFタグ粒入れとくわけにいかないから、トレーサビリティ確保も難しいですね。なんてことをこれ読んで考えました。
はじめまして
私も、自分のブログで書いたようなことを経験してあれこれ調べてみたところ、野本さんの記事が目に留まったのですが、おかげでそういうことだったのかという思いです。パッケージの表示をしっかりと見るべきだという意見もありましょうが、六甲の水の問題は金融関係の約款の問題性にも通じることだという意味で、もはや犯罪行為だと感じました。
>>たーぼさん
こんにちは。
ハウスは六甲工場のページにて
>「六甲のおいしい水」の採水地である六甲山系に建ち、原水を直接採水し、
>新鮮なままボトリングするまで一貫生産を行っています。
と、六甲山系であるとちゃんと主張しているようですから、犯罪と言う程迄に嘘を言っているようにはのもとには思えないのですが…。
確かに水質は違うようです(本文中に成分表の写真も追加しておきました)。
硬度も32mg/L(西区採水)と84mg/L(灘区採水)と、それなりに違います。(ちなみにサントリー天然水の南アルプスが30mg/Lで阿蘇が50mg/L、Evianが293ml/L)
とはいえ、これまでは灘区で採水したものをわざわざ奈良まで運んでボトル詰めという、手間もリスクも大きそうな製造方法だったのが、採水地でボトル詰めという衛生的にもコスト的にも有利な状況で六甲山系の地下水を提供できるようになったと言うこともできるわけで、のもととしてはそう考えてあげたいです。
「六甲のおいしい水」に不当表示 ハウス食品に排除命令
http://www.asahi.com/national/update/0617/OSK200806170017.html
公取委の目の付け所が「六甲」という名称ではなくて「花崗岩のミネラルが溶け込んだ水とはいえない」という点であるところが面白いですねー。
まぁ、おそらくは西区に造成中の工業団地という立地優先で工場を造ったのでしょうねぇ…。
http://nomoto.air-nifty.com/blog/2008/06/post_38a1.html



